2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ロバート・ワイアットのファースト('70)。初めて聴いたのは高校生の時。テープスピードを変えているというワイアットならではのユーモラスなオープニング・ナンバーに、当時はレコードの回転数を間違えたかと思ってビックリしましたっけ。 これこそ「フリー…

The End Of An Ear

スティーライ・スパンのファーストではメンバーだったのに、とっとと辞めてしまったゲイ&テリー・ウッズ夫妻によるデュオ・アルバム('75)。枯れ木に囲まれて寒そうに上着のポケットに手を突っ込んでいる2人のジャケがいい雰囲気ですが、中味も英国フォーク…

Backwoods

日本盤のタイトル「森の妖精」とはアン・ブリッグス(Anne Briggs)本人のイメージなのでしょうか。UKトラッド・リヴァイバルの黎明期にふっと飛び出して忽然と姿を消してしまっただけに、まさに伝説のシンガーになってしまったようです。これは自作曲多数の…

The Time Has Come

トラッド風味のロックではなくて、ロック風味のトラッド。それってどう違うのと言われても困ってしまうんですが、そんなミスター・フォックス(Mr.Fox)のセカンド('71)です。見開きジャケのイラストが、とても素敵。 実はトラッドではなく、それっぽいオリジ…

The Gipsy

ザ・フールのメンバーだったシーモン&マーレイケ(Seemon & Mariike)によるデュオ・アルバム('72)。グループ時代のヒッピー・フォークから一変、ドラムやベースがちゃんと入ったバンド志向のサウンドで軽やかにスタート。とはいうものの・・・ 前半は、ジャ…

Son Of America

「ボクたち、おバカさんで〜す」という感じのサイケデリックの極致みたいなジャケ。これこそビートルズのアップル・ブティックのデザイナー・チーム「ザ・フール」の唯一のアルバム('69)。オープニングの「プヨプヨプヨ〜」というマヌケな電子音からして、ど…

The Fool

スクラウンジャー(Scrounger)という英国の2人組による唯一のアルバム('75)。モダン・ポップの隠れ人気盤らしいけど、1曲目のタイトルが「パリジャン・カフェ・ブルー」ですよ。つまり「カフェ・ブリュ」です。まるで早すぎたスタイル・カウンシルじゃない…

Snap

イアン・マシューズとアンディー・ロバーツがデュオで来日公演をやったそうですね。行ってない自分が言うのもアレですが、お客さんの入りが心配です。これは、そんな2人が結成したバンド、プレインソング(Plain Song)のデビュー作('72)。 2人とも「地味だ…

In Search Of Amelia Earhart

メイプルオークは笑えるくらい悲劇のバンドで、「元キンクスのピート・クウェイフがカナダ人ミュージシャンと結成した話題のバンド」ってのが売りだったのに、この唯一のアルバム('71)の発表前に肝心のピートが脱退しちゃてるわけですよ。 というわけで「売…

Mapleork

今もって謎に包まれた英国SSW、ロジャー・モリス(Roger Morris)の唯一のアルバム('72)。まさに秋にピッタリの紅葉からの木洩れ日に佇むジャケ写真が素敵ですが、中味も極上。何となく「名盤探検隊」向きなUS志向のサウンドながら、演奏も歌も実に繊細。…

First Album

思いきり「どカントリー」な感じのジャケですが、これはストローブスのデイヴ・カズンズがブライアン・ウィロウビーと組んだ英国フォーキーな自主制作盤('79)。楽曲は一部新曲を除いてストローブス時代のナンバーばかりをギターと歌だけで再演した、かな〜り…

Old School Days

ゴードン・ハスケルというと「ポセイドン〜」「リザード」期のクリムゾンのボーカリストというわけなんですが、本人のソロ作を聴く限り、プログレの「プ」の字もないような、ただのフォークのオッサンみたいです。クリムゾン好きも「やれやれ」という感じか…

Sail In My Boat

このMusic Boxのアルバム('72)は、何と言うか、もう「ただのフォーク」です。そこら辺のピクニックやキャンプでオッサンが歌ってるみたいな。裏ジャケの写真見る限り、オッサンでもないか、一応。まぁ、こんなもんでも悲しいかな英国フォーク。 何が悲しくて…

Songs of Sunshine

プレリュード(Prelude)の本作、日本盤LPの邦題が「戦争なんかくそくらえ」とかいうしょうもないもんで、英国のピーター、ポール&マリー、PPM=プロテスト、プロテスト=反戦という安易な当時の発想が寂しいもんです。さすがに紙ジャケCDの邦題は違い…

Dutch Courage

英国スワンプの大傑作であるブリン・ハワース(Bryn Haworth)のセカンド('75)。グリース・バンド、ココモ、そしてフェアポート・コンヴェンションといった実力派メンバーをバックに従えたサウンドは、まさに適材適所。どの瞬間、どの場面を取ってみても理想的…

Sunny Side Of The Street