2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

最近のジャズがダメになったとは思いませんが、こういう味のあるジャケットは、めっきり少なくなっているような。このアルバムは、10代の頃、草の上に横たわる美女に一目惚れして買った一枚ですが、中身の音楽そのものが好きになる感じも、このジャケット…

John Lewis / Graund Encounter (’56)

いつも笑顔のカーペンターズのくせに、このジャケットは笑っていません。まるで呆然とした顔でドライブに出かけている姿は、アメリカからの逃亡か?しかもこれ、見開きジャケットを開くと、写真ではなくイラストだと判明し、それが、あまりにも典型的かつ無…

Carpenters / Now & Then (’73)

これもジャズなのかといえばジャズかもしれませんが、むしろモリコーネが手がけたマカロニウェスタン風の映画音楽に近いものがあり、映像のイメージが膨らみます。マイルスはとりあえずトランペットで、あたえられた役柄を着実に演じきっていますが、監督は…

Miles Davis / Sketches Of Spain (’60)

ジャクソン・ファイヴは持ってないけど、ジャクソン・シスターズなら持ってる・・・なんて人も、少なくとも日本にはいるのでは?というくらいの定番になった本作。実は76年発表といいながら、73年から74年に発表したシングルの寄せ集め盤。しかも結局…

Jackson Sisters (’76)

こんなの、誰でもできそうな音楽だ、と思わせといて、なかなか他に類を見ないブライアン・イーノのアンビエント・ミュージック。例えば、その後に雨後の竹の子のように現れた安易にシンセを使って自然を表現するようなアンビエント音楽とは、決定的に何かが…

Brian Eno / Ambient 1.Music For Airports (’78)

グランジというほど激しいわけでもなく、アノラックというほどヘボヘボなわけでもない。基本的にはシンプルでストレートなギターロックなんだけど、聴くほどに美味なメロディーが多くて胸が熱くなります。レモンヘッズのアルバムのなかでも、やっぱりコレは…

Lemonheads / It’s A Shame About Ray (’92)

80年代に、コンパクト・オーガニゼイションという素晴らしいレーベルがありました。素晴らしきソングライターでもあるトット・テイラーを中心に、後の渋谷系にも通じるオシャレなジャケットに包まれたポップでカラフルな音楽は、同時期のインディロックの…

A Young Person’s Guide to Compact (’82)

P−MODELの3枚目のアルバム。このアルバムはムーンライダーズの「カメラ=万年筆」('80)と並んで、小学生の時の数少ないお小遣いで買った大切なレコードなんですが、実際、この2枚は、自分の中で印象が似てるんです。ニューウェイヴとプログレが、見…

P−MODEL / ポプリ (’81)

「まるくなったね」というのは、アーティストにとっては皮肉な意味合いで使われることも多いのでしょうか、この頃のローラ・ニーロの音楽も、そんな感じで過小評価されてきたように思います。でも、気丈が激しい部分が聴いていて落ち着かない「ニューヨーク…

Laura Nyro / Nested (’78)

このアルバムって、1967年発売だったんですね。てっきり68年、もしくは69年ぐらいのアルバムだと思ってました。バッファロー・スプリングフィールドって、はっぴいえんどが影響受けたバンドとして日本では有名だったりするんで、てっきり同時期ぐら…

Baffalo Springfield / Baffalo Springfield Again (’67)

何を今さらシャーデーかよ、と思われるかもしれませんが、この2ndアルバムは、地味ながら本当に名曲ぞろい。ハスキーな歌声はもちろんのこと、サックスやピアノなど本当にゾクゾクするほど美しい音色なのです。85年というと、ネコも杓子もデジタルな時代…

Sade / Promise (’85)

世界初のパンク・ロック・アルバム、なんて身構えて聴いてしまうと、スローで静かで、妙にまったりとしたピアノを主体にした曲もかなり多いので、ズッコケてしまうかもしれません。が、いわゆる70年代の女性シンガーソングライター系とは全然違うのは、ジ…

Patti Smith / Hoses (’75)