2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

まともなロックなんて面白くも何ともないけど、何か変態っぽいフリをして、いい気になってるロックってのも、どうなの?でもってピクシーズが素晴らしいのは、そのどちらでもなかったというところ。変テコなのにポップ、激しいのに練られたアンサンブル。ど…

Pixies / Doolittle (’89)

「アンクル・チャーリーと愛犬テディ」という邦題は、何かレコードというより絵本のよう。そんな素敵な物語がありそうだ、と思わせてくるに充分なのは、ジャケットの質感によるところも大きいのでは。ボクが持ってるのはLP。そのジャケのザラザラした手ざ…

Nitty Gritty Dirt Band / Uncle Charle & His Dog Teddy

パンクというよりはサイケ。激しい演奏ながら、どこかぼんやりした感触を残すサウンド。ツネマツ・マサトシの重厚なギターの音に囲まれていると、部屋の温度がマイナス5℃ぐらい下がっていきそう。そういう意味では、やはりフリクションの延長線の音ではあり…

E.D.P.S. / Blue Sphinx (’83)

英国のパブロックにおけるパブの存在とは、日本でいうライブハウスに近いのかもしれません。そういう「全国区での人気はともかく、地元ではライブが評判」というドサ周り的なロック・・・といっては失礼ですが、故に音楽的には実は何でもありだったりするの…

The Rumour / Purity Of Essence (’80)

メンバーの名前の頭文字で、SFF。おまけにキーボード・トリオということでELPを連想するわけなんですが、全編歌なしのインストのせいでしょうか、ELPより、もっと硬派な印象があります。こちらはスイスのバンドなんですが、同郷のバンド、アイラン…

SFF / Symphonic Pictures (’76)

クインシー・ジョーンズがプロデュースしたルーファス&チャカ・カーンの傑作。時期的にもマイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」と同じというわけで、もちろんサウンドも似ています。というかマイケルの方でも、ルーファスのメンバーが参加している…

Rufus & Chaka Khan / Masterjam (’79)

このTomato n' Pine(トマトゥンパイン)は、小池唯と奏木純という女子高生2人組のアイドル・ユニット。そのデビュー・シングル盤です。といっても、13曲入りなんですが、3曲目以降はリミックスとかおしゃべりとか、カラオケとか、水増ししてるだけ。だ…

Tomato n’ Pine / Life is beautiful (’09)

「椎名林檎はビートルズである」・・・と、なんとなくそんなコピーをつけたくなってしまいました。これほど革新的で過激でクリエイティブなポップ・ミュージックを作り続け、なおかつ同時に人気もあるなんて。しかもデビューしてからずっと。まさに日本の1…

椎名林檎 / 三文ゴシップ (’09)

プログレとは、どんな音楽ですが?と問われれば、ボクは「宮殿」でも「狂気」でもなく、この「こわれもの」を差し出します。もちろんイエスの代表作といえば、次の「危機」も大名盤ではありますが、あちらは完成度高すぎて、いきなり聴かせるのはもったいな…

Yes / Fragile (’72)

「口ロロ(クチロロ)に、いとうせいこう氏が電撃加入」というスペース・シャワーTVでやってた緊急記者会見を目撃した後に、ふと取り出した2008年作。正直に言うと、前作「GOLDEN LOVE」の方がはるかに好きなんですが、夏の暑い真夜中に聴きたくなるよ…

口ロロ / TONIGHT (’08)

どっかのレビューで「セクシーでラグジュアリーなサウンド」うんぬんと書かれてましたが、ボクの印象はまったくの逆。むしろ少年のような無邪気さと、意図的なほどチープで軽いアレンジが、なんだか夏仕様というか。ウィスパー・ボイスの可愛らしさの裏では…

フレネシ / キュプラ (’09)

待望の3枚目。既出のシングル曲に挟まれるようにしてある中盤の新曲たちは、どれも一聴地味で落ち着いた感じを装いつつ、ものすごく練り上げられたサウンド。中田ヤスタカ及びPerfumeが今もって全盛期、絶頂期であることを証明してみせた、素晴らしいアルバ…

Perfume / トライアングル(’09)

いきなりですが古内東子です。冗談で選んでいるかと思われるのも悔しいので、はっきり言ってしまいますが、これはもう大好きなアルバムです。昔からAOR風な音作りには定評がある人でしたが、ここ数年に至っては、開き直ったかのように「結局、私には、こ…

古内東子 / In Love Again (’08)

「エロと音圧」だけで成り立ってるようなアルバム。まだ小文字のmegだった「room girl」('03)の頃からCD買い続けているのは、どういうわけなんでしょうね。たぶんルックスの吸引力だけなんでしょう。例の甘ったるい声は、今回さらにAuto-Tuneで処理されま…

MEG / Beautiful (’09)

「サーフィン/ホッド・ロッド」と一口に言っても音楽的にはバラバラで、いわゆるエレキギター主体のメロディによるガレージ・バンド風であったり、あるいはブラスやストリングスも入ったボーカル入りの純ポップス風から、果てはラテンやムード音楽風まで、実…

Surfin’ & Draggin’(’93)