2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ストリッパーのヒモ、みたいなジャケもハマりすぎなトム・ウェイツの4枚目のアルバム。1曲目の「Tom Traubert's Blues」からして、もはやダミ声を通り越してコメディの域に達してます。味わいとかじゃなく、完全なる芝居。でもその役者っぽさが彼の魅力な…

Tom Waits / Small Change (’76)

「日本のオルタナティブ・ロック」という本の、ライター陣によるベスト10発表にて、堂々と第6位に輝いた赤痢の大傑作アルバム。ちなみにあぶらだこ、スターリン、フリッパーズ・ギター、より上位です。赤痢より上位のアルバムは、ボアダムズ、じゃがたら…

赤痢 / Three (’95)

パール兄弟の紙ジャケCDシリーズの中で、最も繰り返しリピートしてるのがコレ。12インチシングルなど、アルバム未収録曲ばかり集めたコンピながら、むしろこのバンドらしいハチャメチャさが如実に垣間見れる素晴らしいコンピレーション盤。あらためて、…

パール兄弟 / 鉄、色、雪のパール兄弟+秘 (’08)

斉藤美和子というと、80年代に発表したインディーズからの12インチシングルの何枚を持ってますね。D−DAYの川喜田美子と組んだ「Winter Wink」や、本人ヘアヌードジャケに当時衝撃をうけた「恋人はいつでも」、さらにフィンガー5のカヴァー「恋のダ…

斉藤美和子 / ガール・ミーツ・ボーイ (’88)

事故により車椅子状態になってしまったロバート・ワイアットの一夜限りのカムバック・コンサートとなった74年9月8日のステージをまるまる収録した伝説のライブのCD化。今までファンの間では断片的だったり音質が損なわれたブートレグで熱心に聴かれて…

Robert Wyatt & Friends / Theatre Royal Drury Lane (’05)

「夏のペーパーバック」で始まり、後発シングル両面曲「Bachelor Girl」「フィヨルドの少女」が組み込まれた現行CDの曲順に違和感を感じざるを得ないのは、それほど「魔法の鐘」から始まる9曲入りのLP盤に慣れ親しんだリアルタイム派ならではの悲しい性…

大滝詠一 / イーチ・タイム (’84)

岡林信康が、本当にボブ・ディラン的だったのは、実はURC時代よりもCBSソニー時代だったりします。松本隆プロデュースによるコレと「誰ぞこの子に愛の手を」('75)は、昔から大好きなアルバムでした。初期の頃の表層的なアジテーションは影を潜め、どん…

岡林信康 / 金色のライオン (’73)

今回のアルバムを聴いて、capsuleというより、こしじまとしこのファンに遅ればせながらなりました。インパクトあるジャケで見せる、その挑発的な尖った口元の表情。もう、憎さ余ってカワイさ100倍というか。そんな彼女も、もう30代というから、時に流れ…

capsule / Player (’10)

バンドのメンバーが2つに分裂して、そこでまた2つのバンドが生まれるというのは、よくあること。GREAT3とヒックスヴィルの母体となったロッテンハッツも、またそんなバンドのひとつ。メジャーデビュー直後のオリジナル・ラヴのライブの前座で観たのが初め…

Rotten Hats (’92)

ライブ盤ではなくて、ライブ・ツアーをドキュメントしたアルバム。しかも全部新曲。ライブ音源だけではなくて、ツアー中のホテルやバスの中での演奏曲なんかもあって、全体が1つの物語のよう。ドキュメンタリーというより映画的な想像力を喚起させる不思議…

Jackson Browne / Rinning On Empty (’77)