2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

スティーヴ・アルビニがプロデュースしたピクシーズのファースト・アルバム。まるでオンボロのガレージで演奏している音を、ものすごいハイファイな機材で録音したかのような、何とも生々しい音が、いかにもアルビニらしい。突き抜けたポップ度は、セカンド…

Pixies / Surfer Rosa (’88)

その昔、1枚に編集されていたものを聴いた時は、印象が薄かったダムドの「ブラック・アルバム」は、当然のようにオリジナルは2枚組。その2枚組仕様の紙ジャケCDで買い直して、最近またハマってしまったというわけです。1曲が17分という「カーテン・コ…

The Damned / The Black Album (’80)

日本盤CDの帯には「スカコアシーンの原点」とか威勢のいい謳い文句が書かれていますが、いきなり1曲目からテンポユルユルの「A Message To You Rudy」で始まります。そもそもスカコアという言葉に、あまりいい印象がありませんが、スカのリズムを取り入れる…

The Specials (’79)

ITHACAの中心人物の2人、Peter HowellとJohn Ferdinandoによる,これまた謎なアルバム。何でも知人が制作した映画のサウンドトラックとして作られたアルバムだそうで、当然のように自主制作盤。これがまた、例によってリコーダーとか女性ボーカルが激可愛いキ…

Tomorrow Come Someday (’70)

以前紹介したこともある70年代初頭のUKのグレート・アンノウンなフォークグループ、IthacaとAgincourt。そのバンドの中心人物、John FerdinandoとPeter Howellによる最初の自主制作盤で、同名の劇のサントラとして制作されたもの。当然、オリジナルはUKフ…

Alice Through The Looking Glass (’69)

今でこそ激しいロックはあまり聴かなくなってしまいましたが、ティーンエイジャーの頃は、聴いているアルバムの何枚かに1枚の割合で絶叫とノイズギターが響き渡るロックアルバムを聴かないと気持ちが落ち着かないという時期がありました。といっても音楽を…

Big Black / Songs About Fucking (’87)

ウルトラヴォックスというと、何といってもジョン・フォックスが在籍していた前作「システム・オブ・ロマンス」が大好きだったがゆえに、この「ヴィエナ」に関しては、「まぁ、これはポップだし売れるよね」ぐらいの冷ややかな賛美しか送らなかったわけです…

Ultravox / Vienna (’80)

日本盤CDはマリッツァ・ホーン単独名義になってますが、実際はドラマー兼アレンジャーでありコンポーサーでもあるラース・ベイボンとの共同名義。70年代スウェーデン産のジャズ/フュージョン系のボーカル物としてはトップ・クラスに位置するものと確信して…

Maritza Horn Lars Beijibom /Subway Baby (’77)

当時、オリコンチャートの6位だったという事実もさることながら、実際、音楽的にも脂が乗り切っていた時期(本人ライナー談)なのでしょう。最近リマスター盤CDで買い直して、単に懐かしさだけに終わらない当時のアレンジの音の豊かさに聴き入ってしまいま…

大貫妙子/SIGNIE (’83)

D-DAYについては、以前「All Leaves」というベスト盤CDを取り上げているのですが、06年に発表された未発表音源を含む2枚組CDは、更に素晴らしいファンお宝の永久保存盤。初期の暗いニューウェイヴから、後期のアイドルみたいなポップスまで、インディーなが…

D-DAY / Crossed Fingers (’06)

高校生の頃、ホノルルの中古レコード屋にてアナログ盤で入手した本作。そのせいか、ジャケットのゴーギャンのイラストが、なぜか自分の中でハワイの思い出とダブって、まさにピースフルな気分になるのです。ラスカルズというと、その頃は「グルーヴィン」ぐ…

The Rascals / Peaceful World (’71)

エクトル・ザズーとジェゼフ・ラカイユの2人組による、ユーモラスなチェンバー・ロック・グループ。といいつつ、ロックのようなドラムとベースが賑やかに入る曲はありません。フランスということもあって、エリック・サティを連想させたりもしますが、時に…

ZNR / Traite De Mecanique Populaire (’78)