60's pop

バリー・マン&シンシア・ワイル作品集「GLITTER AND GOLD」。最近買ったCDですが、この英ACEのソングライター・シリーズは音質、選曲、解説、どれも本当に最高なのです。収録曲のEP盤のレーベルまでカラーで掲載。「ふられた気持」などの有名曲はなし(第二…

「Walk In The Room」の印象的なギターリフはグレン・キャンベルが弾いている、という話を知ったのは新春放談の大滝詠一氏からでしょうか。バーズの「ミスター・タンブリンマン」もキャンベルが弾いているということで、この曲はフォーク・ロックの元祖とも…

さすがに今となっては「自分たちのやってる音楽はブラスロックです」などというバンドも少なく、というかほとんどいなくなってると思いますが、60年代後半から70年代前半までは、相当そういうバンドが存在していたのではないか。その中でも、トータルで…

「英国のザ・バンド」という表現は安易ながらキャッチとしてはわかりやすいのかも。正直ヒット曲「青い影」や、代表作「グランド・ホテル」('73)あたりを聴いて、そうかなぁと思っていた自分も、この2ndを聴いて、ザ・バンド類似したサウンドを感じずにはい…

バーズ、デビュー前の記録。録音は64年。ご存知のとおり、正式なデビュー盤「ミスター・タンブリン・マン」のようなスタジオ・ミュージシャンの手助けもなく、正真正銘のメンバーによる演奏。バーズ人気を狙って69年にLP発売。その後もジャケを変えた…

クッキーズといえば、ビートルズがカバーした「チェインズ」のオリジナルを歌ってるガール・グループとして有名です。しかし、他の大半の曲もゴフィン&キング作品がほとんどということで、このコンプリート・ベスト盤を聴いてみても、どの曲もクオリティが…

ラスカルズは、この頃でもまだヤング名義だったんですね。黒人のように歌う為には、声を張り上げシャウトして・・・というそれまでの白人ロックの常識を覆したタイトル曲。軽めのボンゴをバックに、ホノボノ歌っても、なんかソウルフル。 でもって、これがア…

単なるムード音楽とは呼べない、非常にビートの効いた明快かつ爽快なインスト・ミュージック。たとえば60年代半ばぐらいの「オシャレな若者たちが集うパーティー」のような映画のシーンで、いかにも流れていそうな音楽。ハーブ・アルパート&ザ・ティファ…

「ジョニー・エンジェル」で有名なシェリー・フェブレーは、ナイアガラ・トライアングルの元ネタになった「ティーンエイジ・トライアングル」というアルバムでもお馴染み。もともと子役で出発した「役者」の人なので、歌が特別うまいというわけではないんです…

信じられない暑い日の連続に、体も精神もダレダレ状態なわけですが、そんなときにがんばってるロックを聴いてもメゲちゃうだけなので、ここはもう、いい加減なロックを聴いて、いい加減な気持ちになりましょう。キングスメンの「ルイ・ルイ」です。「イエス…

ボーカルのパワーというか、節回しの魅力といいますか。ディオンの独特の甲高い歌声を聴いてると、「この曲をディオンが歌ってくれたら」というイメージが無数に浮かんできます。ドゥーワップにロックン・ロールにR&Bにカントリーまでなんでもござれ。こ…

ジョン・レノンのボーカルがダブルになったのと、エコー感がライブっぽい感じだったファーストに比べ、ギターやドラムの音に、さらに強いリミッターがあるような。いわゆる多くの人が想像する「初期ビートルズ」のスタイルを、ジャケも含めて見事に体現。リ…

大滝詠一監修のアストロノウツ盤も最高でしたが、やはり山下達郎監修のベンチャーズ盤も、有名すぎるが故に多くの誤解を生んだ「偉大なるロックンロールバンド」という側面にスポットを当てた素晴らしい編集盤。CD2枚組なのに、収録曲が66年ぐらいまで…

ビートルズは、ボクにとって初めて夢中になった「音楽」であり「ロック」でした。兄の影響もあったんですが、小学校1年生ぐらいで、彼らのほとんどのレコードを聴ける環境にあったというのは、もう自分で自分が羨ましい(笑)だから、もうビートルズは好き…

「アメリカン・ヒット・ポップスの名ソングライター/名プロデューサー総出演!」という日本盤LPのオビの文句も懐かしい1枚(いや2枚組)。長門芳郎氏の編集による素晴らしいオムニバスで、ディキシー・カップスやシャングリラスなどのヒット曲を収めた前…

後にビーチボーイズに加入するブルース・ジョンストンの最初のソロアルバム。ジャケとタイトルそのままに、見事にサーフィンなサウンドに仕上がっていますが、出来は抜群。ビーチボーイズでいうと「サーフィンUSA」の頃の作品ながら、アレンジを含めたサ…

モッドで英国ビートで、なおかつスウィンギン・ロンドンで、そんなホットな時代を最高のスナップで切り取ったドキュメントみたいなライブ盤の名作。オルガンの音や粘っこいボーカルなど、ジョージ・フェイムやグレアム・ボンド・オーガニゼーションとも共通…

「サーフィン/ホッド・ロッド」と一口に言っても音楽的にはバラバラで、いわゆるエレキギター主体のメロディによるガレージ・バンド風であったり、あるいはブラスやストリングスも入ったボーカル入りの純ポップス風から、果てはラテンやムード音楽風まで、実…

このアルバムって、1967年発売だったんですね。てっきり68年、もしくは69年ぐらいのアルバムだと思ってました。バッファロー・スプリングフィールドって、はっぴいえんどが影響受けたバンドとして日本では有名だったりするんで、てっきり同時期ぐら…

60年代のUKガール・ポップって、とびきりゴージャスな感じがします。サウンドにしても、フィル・スペクターに影響された分厚いオケも、より音響的にクリアー。ジャッキー・トレントのシングルAB面を集めたこの編集盤も、各楽曲の隅々に、プロフェッシ…

シャングリラスといえば「Leader of The Pack」「Give Him A Great Big Kiss」「Remenber(Walkin' In The Sand)」の3曲のヒットをまずは聴いていただきたいもの。特徴といえば効果音を巧みに使ったドラマチックなアレンジ。モコモコとした分厚いサウンド。…

60年代ブリティッシュ・ビート系のグループの中でも、ゾンビーズのクールさ、スマートさは格別だったと思います。特にロッド・アージェントのキーボードはセンスが抜群で、大ヒットした「Tell Her No」なんて、イントロ数秒でノックアウトしてしまうほどカ…

映画「ガラスの飼育」の主題歌で有名なジャネット(Jeanette)が11歳の頃に在籍していたスペインのポップ・グループ、ピクニックの唯一のアルバム。これ、CD化されているのかどうか知りませんが、ひさびさにアナログ盤を取り出して聴いたら、最初に聴いた…

マーク・ワーツはドイツに生まれ英国で活動した音楽プロデューサー。フィル・スペクターのようなオーケストラの大編成のアレンジを生かしたポップ・チューンながら、どこかジョー・ミーク的な実験的な音響処理もあって、なかなか個性的。この2枚組編集盤は…

ベスト盤CDのライナーを読むと、華やかなヒット曲の裏側で、業界に振り回されていた人たちらしいです。で、そんな音楽業界に嫌気がさしたメンバーが、のびのびと自由に制作した3枚目のアルバム。でも、世間的には素通りの売れない盤でした。「方耳から入…

フィフス・ディメンションは10代の頃、本当に大好きだったコーラスグループ。まだソフトロックなんて言葉も知らなかった頃の話です。アソシエイションでもおなじみのボーンズ・ハウがポプロデュースしたこのアルバムは、大ヒットした「輝く星座」を含むア…

Turtlesの全米No.1ヒットになったタイトル曲を含むアルバム('67)。このアルバムは高校生ぐらいの時に輸入盤LPを手に入れて、本当に良く聴きました。なんとなくビートルズのサージェントを思わせるジャケですが、内容もブラスやストリングスがフラワーな時…

フォークというと、イコール白人音楽という印象があるものですが、当然のように黒人のフォークというのも存在します。このRichie Havensは、その代表的存在でしょう。最初に知ったのはウッドストック・フェスの「フリーダム」という曲。でも最初の印象はあま…

ペトゥラ・クラークの「ダウンタウン」など、60年代に数多くの名曲をソングライティングしたUKの作曲家/アレンジャー、トニー・ハッチと、その奥さんでもありソロ歌手としても有名なジャッキー・トレントの結婚記念共演盤('68)。裏ジャケに「2人は19…

物心ついた頃に耳にしていた音楽といえばアニメ音楽ですよね。レコードやCDというものを意識して買うようになる「以前」の音楽体験というのは、その後の音楽人生にも少なからず影響をあたえると思ってます。といっても、ボクは子供の頃、それほどアニメに…