60's pop

バート・サマー(Bert Sommer)は一時的にレフトバンクのボーカルを担当したということで少しだけ記憶していた名前でした。何でもレスリー・ウェストとは高校の同級生で、名付け親でもあるマウンテンの前身、ヴェイグランツにも曲を提供していたという、若く…

60年代後半のビーチボーイズは、ブライアン・ウィルソンの心境の変化や時代の流れもあって、なにか急速に「変わろう、変わっていこう」という感じがモロに曲調に表われていましたが、もし初期のあのビーチなイメージのまんま、それでもさりげなくマイペー…

フィラデルフィアはシグマスタジオで録音されながらも当時お蔵入りになってしまったのが、このSusan Christieのアルバム('69)。極少数のテスト盤LPは当時出回っていたそうですが。いわゆる典型的USフォーキーなフィーメール物で、サイケでありながらちょ…

ピクシーズ・スリーというと「Cold,Cold,Winter」という大滝詠一の「君は天然色」の元ネタみたいな曲しか知らなかったのですが、唯一のアルバムである本作('64)は、フィル・スペクター風というより、もっとシンプルなオケによる典型的なガール・グループ・サ…

ジャケットの愉快なコラージュ写真を見ると、60年代風を真似した最近のバンドっぽい感じもしますが、そうではなく、本当に60年代のバンド。いや、音の感じからすると70年代初頭かもしれない。例によってRadioactveからの再発CDなので、何のインフォ…

サイケな気分のつもりのボディ・ペインティングが、ほとんど宴会芸のような情けなさになってしまったジャケ。キワモノ系ハードロックかと思いきや、このシンボルズの唯一のアルバム('68)は、思いきりポップなブリティッシュ・ハーモニー・ポップ・コーラス・…

このアップル(Apple)というイギリスのバンドは、60年代後半の英国サイケ・ポップ系のアルバムでも、最高にオリジナル盤がレアといわれていたもの。こういうのが紙ジャケで再発されたりすると、それだけで買いたくなっちゃうものです。なんと初版の原盤に付…

アルゾ&ユーディーン(Alzo & Udine)を聴いてます。今さら取り上げるには旬も盛りも過ぎてしまった感もありますが、「Free Soul」シリーズで初CD化された10年前は、正直、あまりピンとこなかったことも、ここで告白しましょう。ラテン調の2コードの曲ば…

ハニーバス(Honeybus)といえば「I Can't Let Maggie Go」かな。aikoも好きだといっていたこの曲。作者のピート・デロは唯一のアルバム('69)の前に脱退しちゃってますが、牧歌的なポップ・フォーク・ロック路線は見事に継承されたまま。 最初は「まぁビージー…

ゴードン・ハスケルというと「ポセイドン〜」「リザード」期のクリムゾンのボーカリストというわけなんですが、本人のソロ作を聴く限り、プログレの「プ」の字もないような、ただのフォークのオッサンみたいです。クリムゾン好きも「やれやれ」という感じか…

グラハム・グールドマンが10cc加入以前に残したソロ作('68)。ヤードバーズの「フォー・ユア・ラブ」やホリーズの「バス・ストップ」などヒット曲を量産していた若きソングライターによる自作自演作で、いわば英国盤「ジム・ウェッブの愛の世界」。 もっと…

ジャケットがイマイチなのが難ではありますが、このビートルズの「レット・イット・ビー・・・ネイキッド」('03)はわりとよく聴いてます。ゲット・バック・セッションの色んなテイクを寄せ集めて強引に1曲にしてる、いわばフランケンみたいな企画盤ですが。…

ジャケットがスゴイですね。ウィル・マローンさん、まるで新興宗教の教祖様のよう。思わず「修行するぞ!」という気分にもなりますが(ウソ)内容は別にシゴキ系ではなく、木管楽器とストリングスが絶妙にからみあう、実にドリーミーな70年代初頭のフォー…

「お宝自慢」という自己満足シリーズの続きです。で、今回は「ウォーカー・ブラザーズ・イン・ジャパン」という日本独自に発売されたレコードです。運良くレコ屋にあれば相当安い盤だとは思いますが、こういう60年代当時に来日したアーティストの実況録音…

前回に続いて、今回も我が家のお宝自慢です。今回はビートルズの日本で一番最初に出たLP「ザ・ビートルズ!」です。今から20年ぐらい前に、たったの2000円ぐらいでレコ屋に置いてあったのですが、状態は新品同様だし、レコ屋のオヤジ、何も知らなか…

タイトル通り、1969年の「ワーナー/リプリーズ」の所属アーティストによる2枚組のオムニバス・アルバム。当時宣伝用に売られていたもので、今となってはCD化は難しいタイプのレコードなのかもしれませんが、もうこれが最高の大愛聴盤なのです。なに…

ボクの勝手なイメージの中で、サイモン&ガーファンクルの「ブックエンド」('68)というアルバムは、秋から冬にかけて聴きたくなる雰囲気の作品です。アナログ盤のA面は、当時流行っていたビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」症候群ともいえるコンセプ…

海を感じさせてくれる音楽。ほんとりと潮風を感じさせてくれる港町の音楽とでもいうんでしょうか。70年代の日本の「シティ・ポップ」といわれた音楽には、どことなくそういう匂いが漂ってくるものが多かったように感じます。そんなハイ・センスな音楽人の…

高校生の時、ボクはローリング・ストーンズのカバー・バンドでドラムを叩いていました。ボクの人生で最大にモテた時期かも。とにかく女の子が客席でキャーキャー騒ぐんですよね。ライブの後に女の子に「ファンです」なんて手紙渡されたり。さすがストーンズ…

ザ・フーは子供の頃から大好きで、この「セル・アウト」('67)なんて10歳ぐらいの時だったんですから、今から考えると、随分おマセな小学生でしたよねぇ。でも「ハードロックの王者」とか「パンク・ロックの元祖」とか、そういう硬派なイメージはザ・フーに…

昨年、各方面で話題になり評判を呼んだブライアン・ウィルソン版「スマイル」。今まで聴いてきたブートが一気に色褪せるほどの圧倒的な完成度で感動したわけなんですが、それはいいとして、みなさん何か忘れてはいないでしょうか。そうです。ビーチ・ボーイ…