70's pop

高校生の頃、ホノルルの中古レコード屋にてアナログ盤で入手した本作。そのせいか、ジャケットのゴーギャンのイラストが、なぜか自分の中でハワイの思い出とダブって、まさにピースフルな気分になるのです。ラスカルズというと、その頃は「グルーヴィン」ぐ…

アルバムの裏ジャケットには、グラスに注がれたシャンペン(ワイン?)の写真。よく見れば、グラスにメンバーの姿が逆さまに映っているではないですか。中学生のときに、何の情報も知らないけど鈴木慶一さんが紹介していたという理由だけでアルバムを買って以…

昔から地味にレコードを集めていたクラトゥーですが、ちょっとプログレ路線に走りすぎた2ndから、一気にコンパクトでポップな音楽性が花開いた3rdのこれを一番良く聴きましたね。リマスターCDで聞き直しても、アレンジの引き出しの多さ、ジョージ・マーティ…

ドラム、ベース、ギター、キーボード。それらが全部弾けるマルチミュージシャンなど、星の数ほど。しかしさらにヴァイオリン、チェロオーボエ、サックス、トランペット、シタールまで弾けてしまうとなると、もはやミュージシャンというより曲芸。ヘタをした…

正直デヴィット・フォスターがプロデュースした80年代のバラード時代のシカゴは好きじゃないです。シカゴといえば圧倒的に70年代。そう、まだギターのテリー・キャスが生きていた頃。というか、シカゴといえばテリー・キャスですよ。ブラスよりも彼のギ…

これを初めて聴いた時、いくらロイ・トーマス・ベイカーがプロデュースしているとはいえ、あまりにコーラスとギターがクイーンしてるんで、思わず笑っちゃったんですが、それでもポップな曲作りの上手さは、さすがパイロット。ハードに豹変したと言われてる…

「ひとりぼっちのスタジオ」という、ちょっと悲しい邦題の通り、ほとんどの楽曲をデイヴ・エドモンズ本人による多重録音によるアレンジで仕上げたアルバム。全曲50年代から60年代にかけてのロックン・ロールやポップ・ヒットのカバー曲ばかり。アーティ…

ウイングスにおけるポールの相棒は、デニー・レインではなく、むしろピート・ハムの方がふさわしかったのでは?そうすれば、あの最悪の事態はまぬがれたかもしれない・・・と、まぁ歴史にもしはないんだけど、このバッドフィンガーのワーナー移籍第一弾アル…

いつも笑顔のカーペンターズのくせに、このジャケットは笑っていません。まるで呆然とした顔でドライブに出かけている姿は、アメリカからの逃亡か?しかもこれ、見開きジャケットを開くと、写真ではなくイラストだと判明し、それが、あまりにも典型的かつ無…

このスクラフスのデビュー盤は、自主制作盤LPだったらしいのですが、パワーポップというジャンルの盛り上がりによって再発見され、今ではCDで気軽に聴けます。メンフィスのパワーポップというとビッグ・スターが有名ですが、この後輩たちは、時代も含め…

小学校の卒業記念なんかに、合唱や演奏なんかを録音したLPを生徒達に記念に配るという儀式は、世界中で行なわれてたわけですが、その学校とは何の関係もない物好きなコレクターの目に止まる内容であれば、それは「スクールもの」と呼ばれ、結構な値段がつ…

ニール・イニスと並ぶボンゾ・ドッグ・バンドの中心人物の1人。自身のソロアルバムは数枚ありますが、もともとが詩人気質の人らしく、語りの多いアルバムもあったりして、よほどのファンでもないと、とっつきにくい印象もあるんですが、そんな中、もっとも…

「どうして、こうも落ち着きがないんだろう?」。これが、このトッド・ラングレンのアルバムを高校生の時に初めて聴いた時の素直な感想。ポップで泣かせるバラードがあったかと思うと、次の瞬間「ウソだよ〜ん」と言わんばかりにハードな曲が炸裂してしまう…

ギネス・ブックをイネス・ブックとパロって、なおかつこのポール牧みたいな本人のジャケ写真・・・。元ボンゾ・ドッグ・バンドによる才人、ニール・イネスによるソロ作品は傑作揃いですが、パロディ精神と比類なきメロディ・メーカーとしての素質が大爆発し…

元マンフレッド・マンと元チキン・シャック、それに後に脱退しソングライター・チームとして成功する2人組ギャラガー&ライルで結成されたのが、このバンド。地味なのか豪華なのかよくわからないキャスティングですが、音的にも、そんな感じで、サイケを脱…

また高校の頃の話。ジャムのコピーバンドをやっていた友人ドラマーIとボクは、年に2回ほど仙台のボウリング場にある特設会場で催される銀座の中古レコード店「ハンター」の出張出店で同じ獲物を狙っていました。狙いはバッドフィンガー。まだCD化される…

ポール・マッカートニーで一番好きなアルバムが「ラム」だったりするんですが、その「ラム」を曲順もそのままに全編オーケストラ・アレンジのインストでやったのがこれ('77)。つまりポールがパーシー(スリルズ)スリリントンという名義で発表したジョークな…

ブルース・ハーク(Bruce Haack)は、1931年生まれの電子音楽家。音楽と心理学を同時に学習し、こども向けのダンス教室を自作の変な電子楽器で伴奏。その延長で作られた子供向け音楽製作レーベル「Dimension 5」のLPを近年BECKやジム・オルークなど…

Windowというグループの(おそらく)唯一のアルバム。USサイケ/フォークのレア盤として有名らしいのですが、Radioactiveからの再発CDで存在を知りました。まぁ、ほとんどの人がそうなんでしょうが。それにしても、解説はおろか、発売年度も、そして曲目…

ケニー・ヴァンスを知ったのは1990年に発売された国内オリジナル企画のオムニバス盤「ヒストリー・オブ・アメリカン・ポップス」に収録された名曲「Lookin' For An Echo」から。ワーナー系のオールディーズばかりの今思えば微妙に渋い選曲でしたが、解説は長…

そしてこれがBrian Protheroeのサード('76)。残した3枚のアルバムのどれもが傑作ですが、特にこれは「ヤバい」としかいいようがないほど本人のメーターが振り切れてる感じがします。もはや開き直りともいえるテンション高い楽曲の連続攻撃。モダン・ポップ…

今日も懲りずにBrian Protheroeです。これはファースト('74)。ジャケットを見ると、線の細いペンで書かれた、いかにもやさしい感じのSSWって感じなんですが、いきなり1曲目からカエルみたいな声で「フェン〜ゲォン〜ミョゥン〜」(←そう聞こえる)という…

ブライアン・プロズロー(Brian Protheroe)にハマっています。いわゆる「ひねくれポップ」というヤツですね。ファーストとサードはアナログ盤で昔見つけて愛聴してたんですが、このセカンド('75)は最近CDで手に入れました。といっても、実は彼が残した3枚…

コリン・スコット?正直「誰?」という感じでしたが、バックの連中がスゴイ。ロバート・フリップ、リック・ウェイクマン、でもってヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター、ジェネシス、リンディスファーン、レア・バード、ブリンズレー・シュウォーツのメ…

カレイドスコープの発展系が、このFairfield Parlourというバンド('70)。サイケっぽさはほとんどなく、フェアポート・コンヴェンションに似せようという、しょうもない理由でつけられたバンド名通りのフォーク・ロックなサウンドにシフトチェンジしています…

売れ線狙いの「ハーモニー・ポップ」みたいな印象だったマーマレード(Marmalade)も、このサード('71)あたりでは、アーシーな雰囲気の英国フォーク・ロック路線に。ジャケの唇のイラストは、「平凡パンチ」か「Oh!モーレツ」って感じですが(古すぎ) ストリ…

スクラウンジャー(Scrounger)という英国の2人組による唯一のアルバム('75)。モダン・ポップの隠れ人気盤らしいけど、1曲目のタイトルが「パリジャン・カフェ・ブルー」ですよ。つまり「カフェ・ブリュ」です。まるで早すぎたスタイル・カウンシルじゃない…

NRBQが好きです。なんか「永遠のアマチュア・バンド」って感じがするんですよね。いや、これはホメ言葉なんですよ。誤解されると困るんですが、彼らはアマチュアどころか、メチャメチャ演奏上手いです。さらに、いろいろなミュージシャンにリスペクトさ…

ラスカルズの「ピースフル・ワールド」('71)なんかをひさびさに聴いてます。アナログ盤で。というかCD持ってないんですよね、これ。たしか高校生の時、ホノルルのダウンタウンにある中古レコード屋でLP100枚ぐらいまとめ買いしたということがあって、…

ビートルズが好きということとビートルズのようになりたいと思うことは、ボクの中ではまったくの問題なわけです。生まれ変わってジョンやポールやジョージになっちゃったら、そりゃいろいろと大変だと思うけど、とはいえ、リンゴだったらいいかなぁ(笑)リ…