folk(japan)

レッド・ツェッペリンの「イン・スルー・ジ・アウトドア」からインスパイアされたと思われる茶色のクラフト紙で包まれたジャケット。ザ・フーの「ライブ・アット・リーズ」同様、押印された簡素なスタンプデザインは、明らかに海賊盤LPをパロディにしていま…

岡林信康が、本当にボブ・ディラン的だったのは、実はURC時代よりもCBSソニー時代だったりします。松本隆プロデュースによるコレと「誰ぞこの子に愛の手を」('75)は、昔から大好きなアルバムでした。初期の頃の表層的なアジテーションは影を潜め、どん…

カリフォルニア録音で、ほとんど全編チャールズ・ラーキーがベースで参加してます。更にキャロル・キングもピアノで1曲参加。「つづれおり」に影響されたものであることは、オリジナル・ジャケットの質感からも明らか。エンボス仕様のザラザラ感。分厚いダ…

もし音楽が配信だけのものになってしまったら、あがた森魚のようなアーティストは、どうなってしまうのでしょう。この人こそ、自身の音楽を包み込むパッケージというものに執念を燃やしたミュージシャンはいません。これは77年から制作され85年にLP3…

たまたま古本屋で見つけた北山修(きたやまおさむ)の著書「戦争を知らない子供たち」('71)が面白かったので、その流れもあってフォーク・クルセイダーズが聴きたくなった次第。これはCD発売されたフォークルのフェアウェルコンサートの最終日(1968年…

季節の変わり目というのは、街の匂いも変わってゆくような気がします。ボクは、この「季節の匂い」というものに昔から敏感で、肌で感じる寒さや暖かさより、家の玄関から飛び出して一瞬、ホンの数秒間に「あ、季節が変わってる」と匂いで反応してしまう方が…

よく「今回のアルバムのコンセプトは・・・」と話すアーティストが多いんですが、実際のところは曲が増えたからテキトーにまとめたなんてのが本音のところで、コンセプトなど後からこじつけてる人がほとんどではないでしょうか。でも、あがた森魚の場合は全…

ボクが曲を作るときに、それが洋楽的になってしまうのは、音楽を好きになるきっかけが洋楽のロックやポップスだったということに尽きます。それでもどこか自分の音楽が借り物じゃないかと言う不安がいつもつきまとうのも事実。日本語でうたえば、それで日本…

井上陽水などでもおなじみの星勝をアレンジャーに迎えて制作したRCサクセションのサード・アルバムが、この「シングル・マン」('76)。アコギ&アコベの音が目立っていたパンク・フォークみたいな前2作にくらべると、音はすっきりと整理されたような印象も与…

URCからフォーク・シンガー然として「教訓」などをヒットさせた彼も、実はデビュー前はグループ・サウンズのボーカルなんかもやっていたというロックな人。そうした資質が徐々に現れ出したのが鈴木茂とハックル・バックをバックにしたベルウッド移籍第1…