今日はジョン・レノンの名曲「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」を取り上げようと思ってたら、偶然にもTVのバラエティ番組「トホホ人物伝」で、なんと「ジョン・レノン特集」だった。しかも、このクリスマス・ソングの制作秘話まで語られたというナイス・タイミング!というわけで、その話をそのまんま書きます(笑)
ある日、ジョンが朝食を食べながらギターを弾いて浮かんだメロディーが、この曲。さっそくレコーディングしようと思ってると、そこへジョージからの電話。「バングラディッシュ・コンサート」への出演依頼だった。しかしジョンは断る。それをヨーコは「いいことなんだから出演しなさい」と言うのだが、ジョンは、かたくなに拒否する。やがて2人は大喧嘩をして、ジョンは家出をしてニューヨークからパリへ1人で逃げる。それでもジョンはヨーコを待ち続けた。
実はジョージは、そのライブに「ジョンだけ来て欲しい」と言っていて、それをヨーコに悪いと思っていたジョンは、ヨーコへのやさしさから出演を拒否したのだ。そんなことも知らずにジョンにライブ出演を勧めるヨーコに、ジョンが腹を立てたというわけ。なんかよくわかりますな、その気持ち。
結局、その後ジョンとヨーコは仲直りをして、例のクリスマス・ソングのレコーディングを始めるが、ケンカしたおかげで発売が大幅に遅れ、クリスマス・シーズンのセールス商戦を逃してしまった。実は発売当時は全然売れなかった曲なのだ(ビルボード100位にも入らなかった)
ちなみに、この曲の正式なアーティスト名義は「JOHN & YOKO THE PLASTIC ONO BAND With The Harlem Community Choir」である。素晴らしい歌詞、メロディ、アレンジだが、何と言っても子供達のコーラスがなければ、この曲の魅力は半減したことだろう。