さてさて、クリスマス・ソングスなんてシリーズやってますけど、全部で10枚ぐらい紹介するつもりが、急に仕事が忙しくなっちゃって、更新が鈍っちゃいました。いかん、いかん、クリスマスが終わってしまう・・・。
あ、ちなみに今日の日記から、口調を「ですます調」に変えてみます。先日この日記を読み直してたら「コイツ、話し方が馴れ馴れしいぞ」と自分で思ってしまったもので。でも、また戻るかもしれません(笑)

今日取り上げるクリスマスの名曲は、NRBQの「クリスマス・ウィッシュ」です。これ誰が聴いても名曲だと思う本当にいい曲なんですが、みなさん知ってますか?
NRBQは、ニュー・リズム・アンド・ブルース・カルテットの略で、現在も元気に活動をしている、とってもいかしたアメリカン・バンド。多少メンバーチェンジがあるとはいえ、結成は67年というからキャリア37年!しかも、一貫してポップなロックン・ロールを演奏するバンドとして見事なまでに一貫したスタイルをもち続けて、この活動歴の長さ。たいしたもんです。

NRBQの素晴らしさは、何よりもまず自分たちが大の音楽ファンであるということでしょう。ミュージシャンというのは、ついつい自惚れて「自分たちが一番だぜ」みたいなエゴイズムの部分で世間にアピールするケースが多く、まぁ、それはそれでいいのですが、NRBQの場合はチョット違うような気がします。カヴァー曲のレパートリーも多いという事もあるんですが、「世の中には、こんなに素晴らしい音楽があるんですよ」という感じで演奏活動を続けてるような気がします。お客さんのリクエストに応えて有名なロック・クラシックを演奏するようなバー・バンドみたいなライブも、「知らない曲はない」というリスナー体質丸出しの部分でやってるバンドならではの面白さだと思います。実はこの前、来日したときにNRBQのライブに行く予定だったのですが、急遽いけなくなってしまったのです。残念!でも是非また来日してほしいものです。
そんなNRBQですが、もちろん自分たちのオリジナル・ソングも素晴らしい曲が多いのは当然です。そんなわけで、この「クリスマス・ウィッシュ」は、彼らのメロディー・メイカーとしての資質と、オモチャの楽器を使って演奏するという、クリスマスらしい演出が独特の優しさをかもしだし、79年発売以来、何度も再リリースされた評判を呼んだ名曲と呼ぶにふさわしいものです。
この曲を聴くと、彼らがラヴィン・スプーンフルの、とりわけジョン・セバスチャンのソングライティングに影響されているのがよくわかりますね。もともとは関係者だけに配られた4曲入りのEPだっただけに、その飾らないアット・ホームな雰囲気が、実に和みますよ。NRBQ、是非チェックしてください。