お笑いは、ブームじゃない

bluemarble2005-01-03

みなさま、あけましておめでとうございます。新年にふさわしく画像の方はパイロットの全英第一位の大ヒット曲「ジャニュアリー」('75)です。ニュー・イヤーにちなんだ曲というと、正直この曲が真っ先に思い浮かびますね。あとは大滝詠一の「ロックンロールお年玉」ぐらいでしょうか。

今年は珍しく冬休みが多めだったので(といっても一週間ぐらいですが)、実家の仙台に帰省しております。珍しくパソコンや楽器や本に向かういつもの生活とは別に、のんべんだらりとTVを観て、のんびり過ごしています。おそらくほとんどの人達がこうやってだらだらと正月を過ごすんでしょうが、ボク自身は、結構珍しいパターンですね、こういう正月の過ごし方は。

去年は「お笑いブーム」だそうで、年末年始のお笑い系バラエティが、いつになく賑やかでした。個人的にはブームがあるなしにかかわらず、面白い芸人さんが増えることには大賛成です。少なくと、一昔前のバンド・ブームよりは全然いいですね(笑)

話題の「ギター侍」は、もう年末年始の番組に出まくってましたね。でも世間の消費スピードって、本当にあっという間ですから、数ヶ月後には忘れ去られている可能性もありですね。そういえば「なんでだろう」の2人は、年末年始一度も観なかったな・・・。

お笑いのいいところは、お金をかけずにネタ合わせが出来るというところですね。場所だってどこでもいい。それにくらべて、音楽は悲惨ですよ。楽器は高いし、大きな音は家では出せないし、リハスタはお金かかるし、ライブはチケットも売れなくて自腹を切るとかね。あ、チケットの問題は、お笑いでも同じですよね・・・。

音楽は日々進歩しているように思えますが、実際には、それは音楽をやる人の進歩というよりも、その使用する楽器や録音技術による「音の感触の違い」の方が、はるかに大きいような気がします。まぁ、詞や作曲やアレンジよりも、そうした「音」そのもののこだわりが重要視されてきたというのも、ある意味での進歩的な状況なのでしょうけれどね。しかし、何といっても「お笑い」の場合は、じゃべりだけですから、その分、やる人間の気迫が勝負ですね。まさに音楽以上に「コンセプト」というのが重要だと思います。


ボクは、ただ面白い「お笑い」よりも、笑いの中に新しさがないとダメなんです。笑う人の感性も試されているようなもの。でもインテリくさいのもダメなんですが、知性とおバカがぐちゃぐちゃにミックスされているようなもの。そういうのが好きです。そしてまた、そういう感じの音楽も大好きだったりします。