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ジョアン・ジルベルトを聴いてます。普段から頻繁に聴くわけじゃないんだけど、時々無性に聴きたくなるんですよね。今週は残業続きで、ものすごく疲れてしまったんで、まったくやる気ナシの生活を送ってましたが、ジョアンの音楽は、そういう「ヤル気ナシ」の時にいいんですよ。
多くのボサノヴァ歌手が、わりと「やさしさ」みたいな雰囲気で音楽をまとめあげようとするんですが、ジョアンの音楽って、そういう感じでもないんですよね。もっとストイックというか。かといって何か修行しているような生真面目な感じでもなく、どこか悦楽的。まさに絶妙なバランスで成り立っているような気がします。
ジョアンのアルバムはどれも好きなんだけど、特にオススメは、この3枚。
●「ジョアン・ジルベルトの伝説」('59〜'61)
ジョアンがまさにボサノヴァを作り上げた初期のオデオン盤3枚をCD一枚にまとめたもの。ところがこれ、いつのまにか廃盤になっていたんですね。何でもジョアンが発売を拒否してるということですが、まったく理解不明です。だって、これこそがボサノヴァの原点ですよ。いろんなボサノヴァのアルバムがありますが、ハッキリ言って、そのすべてがこれを基本にしているといってもいいんですから。ロックにおいてビートルズを廃盤にしているようなもんです。オススメが廃盤というのも悲しいですが、見つけたら即ゲット。一生の宝物になるはずです。
●「3月の水」('73)
ジョアンのギターと歌、それにドラム(というかハイハットだけ!)というシンプルこの上ないアルバムなんですが、とにかくジョアンの音楽の核だけを抽出したような絶品のアルバムです。ギター奏法が、意外にも力強い印象なのも驚き。スペイン録音。
●「AMOROSO(イマージュの部屋)」('77)(写真)
プロデュースがトミー・リピューマ、エンジニアがアル・シュミットという当時のシティ・ポップスを代表する二人に支えられて作ったアメリカ録音盤。このコンビだとニック・デカロの「イタリアン・グラフティ」('74)なんかが印象深いです。ジョアンの歌と演奏もさることながら、とにかくクラウス・オーガーマンのストリングス・アレンジの美しさといったら!棺桶に行っても聴きたいアルバムです。
本日の更新「ショック太郎のマテリアル・ワールド」
当然のようにジョアン・ジルベルトです↓
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