ボクの日記というのは、たいがい「昔○○しました」みたいな過去形の文章ばっかりなんですが、要するに今自分が何をしているかというのを文章にしてしまうのがすごく恥ずかしいと思ってしまう人間なのです。だからこの日記は、ひたすら過去を総括することに重点を置きます。まぁ、これには、最近全然レコードを買っていないという裏事情もあるのですが。まぁ、現在の日記というのはmixiという会員制のサイトの方で公開していますので興味のある方はメールにて連絡してくださいませ。

で、今日も過去の話。しかもこの前の続きで坂本龍一ネタです。シングル盤の「WAR HEAD」('80)ですね。アルバムに入っていない曲なんであえて選出したんですが、自分としてはアルバムと同じぐらいに価値があるレコードでしたね。だって値段が高かったんだもん(笑)シングル盤が600円か700円という時代に900円でしたからね。12インチじゃなくて7インチシングルなのに。たった300円ぐらいの違いなんですが、小学生には、この数百円の出費が痛いんですよ。でもジャケットがポスターになってるし、カラーレコードだし。というわけで何とか自分を納得させて買いました。

で、そのポスターは裸体に蛇皮のジャケットを着たメイク姿の教授がカメラ目線で色っぽい視線をしているという「キッツイ」ジャケで、当時から「キモ〜」とか思ってました(笑)お前はブライアン・フェリーか!まぁ、これもニュー・ウェイブ時代ならではですね。当時は細野晴臣だってメイクしてたんですから。それがカッコいいという時代だったのです。さらにカラー・レコードは、ボクのキライなパープル色でした。う〜ん。

でも音は文句なしにカッコよかったです。一言でいえば完全にニュー・ウェイヴ・ポップですね。YMOでいえばアルバム「増殖」の頃ですから、「シチズンス・オブ・サイレンス」あたりに近いサウンドになってます。ずっと変な外人の語りがディレイをかけた声で入っていて、サビは特異のヴォコーダー。B面の曲はA面の曲をテンポ・ダウンして別の曲にリミックスしてますが、これは当時新鋭だったレゲエ/ダブの効果を狙ったんでしょう。これなら900円でも大満足の傑作でした。

この頃は「坂本龍一のニューウェイヴという時代」と言われてますが、むしろ坂本龍一という人そのものが、まさにニュー・ウェイヴ界が求めていた不思議なアイドルだったんです(実際、女の子にもアイドル並に人気があった。今では信じられませんが)