●keiさん(http://penny.boo.jp/index.html

毎回爽やかな選曲で和ませてくれるkeiさんのセレクト。今回も、まるで「休日セレクト第二弾」といっても過言ではないほど仕事モードが吹き飛ぶようなメロディアスで、ちょっぴり懐かしい感じのポップス満載で嬉しくなりますね。スタートは80年代のポール・マッカートニーの隠れた名曲からスタート。後半のコーラス・ワークが圧巻です。気負いがなく無理なく曲が進んでいく感じですが、よく聴くと、なかなか幅広いジャンルから選ばれております。速いビートでグイグイ引っ張るキャプテン&テニールのような選曲も、他のセレクターの方からは、あまり感じられない独特の個性を感じますね。Lexiaはフリーソウル周辺でよく聴くグループですが、たしかに人気なのも納得のグルーヴィ・ソウル。これは買いのアルバムようです。ジェリー・ロス・シンポジウムは、曲の良さにマジで泣けました。素晴らしい。初めて聴いたのに懐かしい感じの曲。それは、このセレクト全体にも言える感じの表現かもしれませんね。

●Trippyさん(http://d.hatena.ne.jp/spiritjack/

「あっさり、さらっと」したkeiさんのセレクトに対をなすような「こってり、濃厚」なセレクトが、このTrippyさん。今回が初顔合わせということもあるのですが、ヤケクソ気味の打ち込みドイツ軍歌みたいな1曲目から、いったいセレクト全体が、どのように進むのかまったく予想がつかないままグッと惹きこまれて、最後まで耳が釘付けになったまま聴いてしまいました。特に狂乱のコラージュみたいな3曲目や、モロにクイーンにカブれたようなプログレッシブ・ポップな6曲目はスゴイ。目からウロコが落ちるような「新しい音楽体験」が出来ました。う〜ん、早くこれらを買いにCDショップに走りたいですね。意外にもkeiさん同様、80年代のポールのソロからも選曲されています。T・REXは、やっぱり周りの空気を一瞬で変えてしまうほど音に個性がありますね。そのT・REXのコーラス隊だった元タートルズのフロー&エディのビーチ・ボーイズ風の曲で終わるのは、なかなか洒落てます。それにしても、好みの幅の広さにビックリするセレクトでした。

(写真)タートルズ「20グレイテスト・ヒッツ」
T・REXやザッパで有名なデブ2人、フロー&エディ在籍の人気バンド。詳しくはこちら↓
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=168425&log=20021120