我が心のオルガン

bluemarble2005-06-10

この映画も最近観て気に入ってDVD買いました。 60年代の韓国の田舎の学校が舞台の初恋物語です。 家庭の事情で17歳の女の子ながら、 小学校に通っている少女(チョン・ドヨン、当時26歳!)が、 赴任してきた21歳の教師(人気のイ・ビョンホン)に恋をする。 でも彼は同僚の年上の女教師(イ・ミヨン、美人です)に夢中。 そんな3人の心のすれ違いをさわやかなタッチで描いた映画。

この主役の男教師が、米国音楽好きでレコードを聴いたりするんだけど、 60年代の田舎の韓国の農村に、 アメリカのオールディーズが流れるという設定が新鮮なんですよ。 でもって、LPというのが60年代の韓国では珍しいらしく、 みんなレコードを持ってる彼のことを不思議な目で見るんですね。 そんな先生になんとか近づこうと、 必死でアメリカの歌を覚えようとする女の子が、すごく可愛いかったです。

60年代が舞台とはいえ、 演出まで60年代してる野暮ったさは狙いなのかなぁ。 まるで本当に60年代に作られたような古臭い純愛物語。 でもそこが好きです。

最後は、その音楽好きの教師も学校を離れるんですが、 生徒達が「先生行かないでぇ」と号泣して抱きついてくるという、 まるで金八先生のようなお約束のラスト・シーン(笑) 話そのものも、なにもかも「お約束」のような予定調和ぶりなんですが、 それがいいんですよ。ほんわかと、やさしい気分になれる映画でした。