あけましておめでとうございます。今年もよろしくです。

さて、新年1発目に取り上げるアルバムはジャパニーズ・ニュー・ウェイブプログレッシブ変態ポップ(長いな)Wha-ha-haのセカンド・アルバム「下駄はいてこなくちゃ」(1981)です。いや、なんとなくジャケットが正月っぽいじゃないですかという理由だけなんですけど。このサイズじゃわからないと思いますが、ちゃんと富士山の写真もありますし。

ヘンリー・カウのクリス・カトラーも絶賛したというこのバンドのメンバーは、山下洋輔トリオでもおなじみの天才サックス奏者、坂田明と、チャクラでおなじみの天才ボーカリスト小川美潮と、日本のシンセサイザー黎明期から活躍をしている天才ミュージシャン、神谷重徳と、ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンドのキーボーディストでもあり「ユク・エフ・メイ」('81)という、なんとも不可解なソロLPも残している天才キーボーディスト、千野秀一による4人の「天才」によるスーパー・バンド。80年代初頭の、なんともニュー・ウェイブで自由な雰囲気を体現しながら、当時「古い」と言われつつあったフュージョン的テクニックで強引に突っ走るという、実に凄まじい、いや、素晴らしいバンドでした。

これ、小学生の時に買ったんですよね。もう友達にも聴かせまくったけど、5人ぐらいのヤツに「ダビングしてくれ〜」と頼まれましたよ。アホな小学生の心まで捕えてしまう和製ニュー・ウェイブなんて、そうあるもんじゃありませんよね。しかし、アナログ盤A面はともかく、B面のラジオ劇場は、恐ろしくナンセンスすぎて、今聴いても、まったく意味不明なんですが。

そうそう、ラスト曲の「Wha-ha-ha音頭」って、当時シングル盤も出てたんですよ。いまでも持ってます。で、B面がサカタ・オーケストラの「女でよかった」なんですが、これがちゃんと現行CDのボーナストラックで入ってるのも嬉しいです。この曲、たしか腕時計のCMソングで、坂田明本人も出てた記憶があります。だって、それ観て、シングル買いに行ったんですからね〜。

しかし、この時期の日本のニュー・ウェイブって、ホント狂ってるというか(笑)