ルビナーズ(The Rubinnos)は大好きなアメリカのバンド。最近英国ばっかり続いたので、ひさびさのアメリカものですね。一般的にはパワー・ポップ系として認知されているバンドのようです。というかパワー・ポップというジャンル名の確立とともに認知されていったバンドかな。てっきり70年代末期にアルバムを数枚残して解散したバンドかと思ったら、なんと現在も元気に活動しているんだとか。素晴らしいことですね。おそらく今、世間ではビートルズ来日40周年とかで盛り上がってますが、まぁそれはそれとしてルビナーズも盛り上げましょうよ(笑)


結成は73年というから、彼らだってまちがいなくビートルズに影響受けまくり世代のはず。4人組だしね。曲調はポップでわかりやすいロックンロールながら、コーラスはビーチ・ボーイズみたいにキレイな感じ。カリフォルニア出身のバンドということもあるのでしょうか。このファースト・アルバム「The Rubinoos」('77)は、いきなりトミー・ジェイムス&ザ・ションデルズのカバーで自分たちのルーツをお披露目。あとはオリジナルが続きますが、これがいい曲ばっかりです。憧れはビートルズでも、出てくる音はニック・ロウみたいなイナたいポップ感覚が逆に愛しいですわ。


パワー・ポップ・クラシック「I Wanna Be Your Boyfriend」はセカンド・アルバム収録曲なのですが、なぜかファーストのCDにもボーナス・トラックで入ってます。この曲はルビナーズの一番人気ですからね。その曲はベイ・シティ・ローラーズみたいな元気のいい感じなのですが、アルバムだとノベルティR&Bみたいな「Pee-A-Boo」みたいなユーモアたっぷりな曲など幅広い音楽性。でも「難しいことはどうでもいい。ひたすらポップなロックン・ロール」という姿勢とそれに見合う曲作りの才能、達者なコーラス・ワークは唯一無比です。ルビナーズ万歳。