今日は1日中土砂降りの雨でしたが、なんとなく、そんな日に聴きたくなる一枚がこれ。Constantin Veisの「Memory-la」というアルバムです。このアルバムは2002年にスペインのsiestaというレーベルから発表されたもの。アナログ盤は10インチというかわいらしいもので、思わずボクは2枚も買ってしまいました。全曲宅録らしいんですが、アコースティック・ギターとフンワリとしたシンセ・ストリングスで、優しい歌声と、とても美しいメロディーで、しっとりと落ち着いた感じです。とにかく何ともドリーミーな世界。ソフト・ロック好きもネオアコ好きもSSW好きも、みんな必聴。


コンスタンティン・ヴァイスは、チェリー・レッド周辺のネオアコとして有名なファンタスティック・サムシング(以下FS)という2人組の片割れ。「ピローズ&プレイヤーズ」というオムニバスのビデオにも出演していた人たちで、ルックスや名前からも判断できますが、ふたりはギリシャ人の兄弟です。ちなみにFSのもう1人Alex VeisもThe Waving Treeというユニット名でsiestaから10インチ・アルバムを発表してます。これも素晴らしいんですよねぇ。siestaは以前FSの未発表曲を集めたレコードを発表していたので、その時に兄弟とコンタクトを取ったのでしょう。で、ついでに2人の最新デモをsiestaレーベルのボスに聴かせて、それがそのまんま同時に2枚発売されたんでしょうね。


ちなみにsiestaはルイ・フィリップやサイモン・ターナーなどのelレーベルでおなじみのアーティストもチラホラしているので、チェリー・レッド〜el以降のマイク・オールウェイ好みのネオアコ・チックな世界観を堪能したい人には、なかなかGOODなレーベルです。blue marbleもsiestaにデモ送ろうかなぁ。きっと気に入ってくれるはずなんだけど・・・誰か交渉してくださいませ(英語はともかく、スペイン語なんかわからんし)。と、脱線してしまいましたが、とにかくConstantin Veis最高。FS最高。雨の日といわず、一年中聴きたい。