前回同様、英国のコンプレックス(Complex)ですが、こちらはセカンド「The Way We Feel」('71)です。この中学生の描いたデッサンみたいなショボジャケを見ればお解かりでしょうが、これも前作同様の自主制作盤。プレス枚数はファースト、セカンドとも、たったの99枚だったそうです。この99枚という数字に何の意味があるのかはよくわかりませんが、これじゃ家族や友人に配って終わりですね。ちなみに前作が地元のパブで録音したもので、今回のが自宅での録音。


音楽的には前作よりもとっ散らかっていて、パブロック風味のいなたいロック、オルガンをフィーチャーしたクラシカルなインスト、ワウペダルを駆使したファンキーな楽曲、怒涛の歪んだギターが印象的なブルース・ロックなど、さまざま。いったい何をやりたいのかわからないし、たいした個性もないC級なバンドには違いないです。とはいえ大半の曲は実にキャッチーなヒット性を兼ね備えたもの。ムムム。実は本気で大メジャーを目指していたバンドだったのかもしれませんね。


オルガンが目立っている曲など、何となくファーストの頃のキャラヴァンにも近いものも感じます。曲は、やはりキーボードのスティーブ・コーと、ボブ・ミッチェルというバンドのメンバーではない作詞家の人との共同作品でした。ちなみにコンプレックスは2枚ともCD化されていて、貴重なライブの写真やメンバーの写真が載っています。思ったとおり、どうでもいいようなルックスでした(笑)