今回紹介するWater Into Wine Bandは、これこそ「英国の木洩れ日フォーク」という味わいのバンドながら、同時になかなかのマニア泣かせ。1st「Hill Criming For Beginners」('74)が、何故かその後ジャケはもちろん音やアレンジも変えて発売し直したというから、さあ大変。マニアは2種類探さないといけないハメに。


この2nd「Harvest Time」('76)(写真)は、更にグレードUPした驚異の完成度を誇るアルバムだったにもかかわらず、コレクター泣かせの超希少な自主制作盤。(2色刷りのジャケが、いかにもねぇ・・・)しかし全6曲、まったくハズレなしの名作だと思います。輸入盤CDが過去に出ていたので、1stとあわせて探す価値ありです。


(1)おお〜、これぞHeronだぁ〜(2)物悲しい雰囲気の幻想的なフォーク(3)夢見るような不思議なトラッド(4)ちょいアメリカンなナイス・カントリー(5)ジャズのフォーク化で、まるで英国版ダン・ヒックス!・・・ってな具合。で、B面すべてを使ったタイトル曲(6)は映画音楽のような緻密な構成の力作。その才能はメジャー級です。あぁ、なんかもったいないバンドだなぁ・・・。