リンディスファーンを脱退したメンバーが結成したバンドが、このジャック・ザ・ラッド(Jack The Lad)です。アラン・ハルのような突出したソングライターはいませんが、逆にトラッドっぽい英国的田舎メロディーをダイナミックで豪快なロック・アレンジで聴かせるという、なかなかに痛快なバンド。


これは彼らのセカンド('74)で、自作曲とトラッドが混ざっているわりには、どっちがトラッドやねん、と言いたくなるほどのメンバーの曲がイナたいので、まるで組曲形式のトラッド・メドレーになってるみたいです。結果的に異様なまでにアルバム全体に統一感が。


フェアポート・コンヴェンションの「フルハウス」時代の音楽性を、もっともっと追求していった果ての見事なアンサンブルは、リマスター盤CDで更に鮮明に甦りました。しかしリマスター盤っていったって、元々がこのうす汚い自宅(洗濯物が・・・)のピンボケ写真ジャケットですからねぇ(笑)