日本盤のタイトル「森の妖精」とはアン・ブリッグス(Anne Briggs)本人のイメージなのでしょうか。UKトラッド・リヴァイバルの黎明期にふっと飛び出して忽然と姿を消してしまっただけに、まさに伝説のシンガーになってしまったようです。これは自作曲多数の弾き語りによるセカンド('71)。


日本でも数年前にCD化されているのでご存知の方も多いと思われますが、このような地味の極致ともいうべきフォークにこれだけ人気が集まっちゃうのも不思議といえば不思議。でも元々無伴奏が常のトラッド界ですから、これでも充分ポピュラーな方なんですけどね。


彼女はUKトラッド界では珍しく(失礼)美人だったそうですが、歌声も実に凛として清々しい。おまけに小さくてよくわかんないけど犬も映ってるしね「犬」「ギター」「女性」という組み合わせのジャケに昔からグッとくるもんで。サンディ・デニーも含め後世への影響は計り知れません。