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勝手にレビュー#3(秋のなごみ)風来坊さん
1.武満徹 / 波の盆
2.Rufas Wainwright / It's Only A Paper Moon
3.Kate St. John // Don't They Know You've Gone
4.Burt Bacharach / In Our Time
5.Procol Harum / Grand Hotel
6.Paul McCartney / English Tea
7.The 12 Cellists of The Berlin Philharmonic Orchestra / Something
8.This Mortal Coil / Mr. Somewhere
9.Marianne Faithfull / She
10.Yo-Yo Ma / Giuseppe Tornatore Suite - 1. Playing Love From The Legend Of 1900
11.Emerson, Lake & Palmer/ Closer To Believing
12.崎川晶子 / Lisa
リッチ&ゴージャス。でも品がいい。そんな風来坊さんのセレクトは前回同様、見事な統一感です。
(1)のクラシック始まりの心地好い緊張感が、そのままノスタルジックなボーカル・ソングへと自然につながります。(2)はヴァン・ダイク・パークス、アレンジでしたか。よく聴くと風変わり。(3)はドリーム・アカデミーの人のソロ。アカデミックさとポップさのバランスがいいです。(4)は未聴のバカラック新作から。お得意のメジャー・セブンス系スウィングで全然変わってない。いかにもバカラックな綺麗な曲です。(5)はゴージャス&怒涛の展開だけど、やっぱりザ・バンド風に聴こえます。これは名盤ですよね。(6)はポールの新作でしたか。こんな小品なら大歓迎。ビートルズつながりでジョージの名曲のクラシックVerが(7)。
(8)はシェリアン・オーファンの未発表曲かと思ったら、80年代NW世代には懐かしい「4AD」レーベルのプロジェクト。このキュートな女性ボーカルはいいなぁ。(9)は対照的にいぶし銀な女性voですが前曲との流れがスムーズで「つなぎ」のウマさが光ります。映画音楽風のモリコーネ(10)から、ELPの(11)、ラストのチェンバロ独演(12)と、ジャンルも年代も違うのにどれも「まるで同じ組曲」のように聴かせてしまうスムーズな展開は風来坊さんならでは。そういえば「ELP四部作」って持ってなかったなぁ・・・。手持ちは(5)だけでした。どれも素敵ですが、一番のお気に入りは(12)だったりします。
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