ESPレーベルというと、一般的にはフリージャズみたいなイメージが強いですが、実はロック系のアルバムも多く出ています。ニューヨークのサイケデリック・ゴッド、GODZなんかもそう。この3rd('68)は、さしずめ「フリー・ロック」といいますか。


バンドなのかプロジェクトなのかよくわかりませんが、曲ごとにメンバーが増えたり減ったり。シド・バレット級の危ない感じの弾き語りフォークあれば、フリーク・アウトな集団サイケデリック・セッションもありで、どこにも落ち着くこともないまま、終始ダラダラと続いていきます。


とにかくクレイジーで、演奏も「やったらやりっぱなし」という感じの放置プレイですが、妙にポップでユーモラスにも聴こえてしまうのも不思議なもんで。ドイツのFAUSTなんかを彷彿させる人を食ったコラージュ感覚もあり、結構未来的かも。