高校生の女の子たちがバンドを組んで、メンバーがすべての曲を書きアルバムまで発表する。このFeminine Complexは、そんな難しい道のりを楽々とクリアーした珍しいバンドですが、学業最優先のためにメンバーが次々と脱退。アルバム('69)が発売された頃には、とっくに解散していたんだとか。


ガレージ・ロックソフト・ロック行き」といいますか。結果的にはアルバムそのものはトミー・ジェイムス&ザ・ションデルズの女の子版みたいな典型的アメリカン・ポップスの域を出るものではありません。ただし、ほとんどの曲を書いたミンディ嬢のソングライティングの力量はなかなかのもの。


再発CDに大量に収録されたデモ・トラックはマリン・ガールズやレインコーツのようなネオアコ系女性バンドを思わせ、アルバム本体より、女の子らしい素の魅力があります。まぁ曲より何よりもメンバーのルックスの愛くるしさに一番惹かれるわけで。