3/3は東京ロッカーズで有名なフリクションの前身バンド。1975年にプレス数10枚ほど作られたオリジナル・レコードは当然ながら国宝級のレア盤なわけですが、300枚限定ということでLPが再発されました(これも最近高くなってきてます)。これが聴ける日を何年待っていたことか・・・。


フリクションは、いかにもニューヨーク・パンクの香りをそのまんま日本に持ち込んだようなスピード感のあるサウンドでしたが、こちらはテンポもゆったりめで、どちらかというとジミヘンやストゥージズに近いサウンド。不思議と日本的な暗い情緒も。ゆらゆら帝国とかも、こんなイメージなんですけどね。


パンクというよりサイケの余韻を引きずった暗く混沌としたハードロック。レックのボーカルはあのまんまのダルな感じですが、担当はベースではなくギター。カセット1発録音のモコモコな音は、よほどのファンでないと苦痛なのかもしれませんが、鉛のように重いこのサウンドは個人的に予想以上のインパクトでした。