このアップル(Apple)というイギリスのバンドは、60年代後半の英国サイケ・ポップ系のアルバムでも、最高にオリジナル盤がレアといわれていたもの。こういうのが紙ジャケで再発されたりすると、それだけで買いたくなっちゃうものです。なんと初版の原盤に付いていた果物メーカーのカタログまで、オマケで再現してます。スゲー。


アップルというと、どうしてもビートルズのアップル・レーベルを思い出しちゃいますけど、このバンドは、それ以前から活動してたそうです。しかしポールの弟がいたスキャッフォルドのカバー曲でデビューという、かなりニッチなアプローチで運命が決定されてしまったよう。その後のアルバムも当時全然売れなかったようで・・・。


サイケといってもビートルズのようにスリリングに切り込むわけでもなく、あくまで王道のブリティッシュ・ポップです。曲はいいんだけど、これといった個性もないのが致命傷でしたか。有名プロデューサー、ラリー・ペイジ絡みの1枚ですが、この人が手がけたアルバムって、売れ線狙ってコケるというパターンも結構多いような・・・。