ブレインチケットは、ボクの知る限り3枚のアルバムを出しているドイツのバンドですが、これはファースト('71)。以後はB級プログレみたいになっていくんですが、これは思いっきりサイケ。それも、かなりヤバイ系。まぁ本人たちはディープ・パープルみたいなのやりたかったのかも知れませんが、まともなボーカル曲も、全然ないし・・・


オープニングは緊張感のあるミディアム・テンポのヘヴィーなナンバーで、なかなかカッコいいハード・ロック・・・かと思ったら、エフェクトかけすぎのフニャフニャなボーカルで腰砕け。2曲目はジャズ・ファンクっぽいけど、謎の語りが延々続いて、さらに混乱してきます。やる気があるのかないのか、さっぱりわかりません。


圧巻はバンド名をそのままにした大曲。1コードのループに、次々と表われる意味不明な効果音やエレクトロ音のカットアップ。さらに狂った女性の叫び声や笑い声など、フリーク・アウトここに極まれリという感じ。唐突に登場するベートーべンの「運命」に大笑い。この時代のジャーマン・ロックって、ほんとブッとんでるなぁ。