アイルランド・フォークのレア盤として有名なLoudest Whisper('73)ですが、、こういうのをボーナストラックつきで再発してくれるSunbeamというレーベルは、第二のKissing Spellを目指しているのでしょうか。なかなかやってくれます。ジャケットを見ると極渋のトラッド系フォークアルバムっぽいですが、そういう内容ではありません。


クラシカルでちょっとリリジャス系入った牧歌的なフォークロック。時折ドラムが入ってシンフォニックプログレな展開になったりしますが、なんともイナタい。特に合唱団が入って盛り上がるところは思いっきりステージ101か赤い鳥かというくらいに青春ポップスしてて、あー恥ずかしい。でも嫌いになれないんだなぁ。


これで、もうちょっと洗練されていればチューダー・ロッジになれたのに。70年代初頭の空気をモロに体現した軟弱のフォークの極致。だからこそ、今では絶対に再現不能な音。70年代サウンドの上澄みだけを温故知新してるようなポップスがはびこる日本で、こういう「ダサさ」もちゃんと受け入れる勇気ある人、果たして何人?