かわいらしいジャケット。王道にして定番のPeter,Paul and Maryですが、よく見てください。「Mary」ではなく「Mommy」です。素敵じゃありませんか。意外と硬派なプロテスト・ソングも歌う彼らの、これは「子供達の歌」ばかりを集めた「ほっと一息」的なアルバム('69)。実は続編もあったりします。


シンプルでやさしいメロディ。美しいコーラス。60年代の日本では、おそらくPPMはビートルズベンチャーズと同じか、それ以上に人気があったはずですが、今では500円ぐらいの海賊盤ベストCDがオジサン向けに売られてるような悲しい扱い。一般的にベンチャーズもPPMも「ベスト盤で充分」みたいにされちゃうのは何故?


次々とマイナーなフォーク・アルバムが再発されてマニアを喜ばせてる現状もいいのですが、やっぱり王道も押さえないとね。PPMというのもベンチャーズ同様、入り口は優しいんですが実は奥は深い。モダンフォーク原点にして最終地点という感じがします。再演されたヒット曲「パフ」も含め、子供コーラスが即死級。