JKといってもジャミロクワイの人じゃなくて、タートルズで有名なレーベル、ホワイト・ホエールから発表された謎のサイケ・バンド、J.K.&Co.のJay Kayeさん。その唯一のアルバムがコレ('68)。といってもよくわからないのですが、LA育ちの天才子役ミュージシャンだそうで、なんと当時15歳!


カナダ人スタッフに囲まれて、おそらく「マジカル・ミステリー・ツアー」あたりのビートルズを目指したと思われるポップ・サイケなんですが、「ほんとに15歳?」と思うほどのソングライティング。逆回転エフェクトなんかを使って、いかにも当時のジョンやジョージが書きそうなサイケな曲が満載です。


さすがにビートルズほど音の粒立ちは良くないけど、逆のそのダルな音にカナダらしい大らかさがあって、ビートルズうんぬんを別にすれば完成度は高い。ジャケと音もよく合っています。ホント、アルバムがコレだけとはもったいない。子供たちの声に童謡のメロディのリコーダーが絡む3曲目とか、たまらん。