コンラッド・シュニッツラー(Conrad Schnitzler)の4曲入り12インチシングル('80)が、当時の未発表マテリアルを12曲追加した形でCD化されています。クラウス・シュルツェとならぶジャーマン・テクノの元祖にしてカリスマ。伝説的存在といってもいいでしょう。ジャケは「鉄拳」みたいですが(笑)


その数多いアルバム群は、ほとんど自主制作盤だったのですが、他の作品も一気にリイシューされています。とはいえ、どれもジャケットが似たりよったりで、赤一色とか青一色でタイトル表記も曲の表記もないというムチャクチャさで、これではノイズ系が現代音楽かと勘違いされそうですが、それほど難解な音ではありません。


「Con2」ではヴォコーダーにリズムボックス、そしてインダストリアルなパーカッションをフィーチャーして、クラフトワークを狙ったかのようなポップな側面も。クラスターやタンジェリン・ドリームの結成に関わってる人だけに聴く方も正座してしまいそうですが、ここは深く考えず。とにかく流しっ放しで気持ちいい。