フレンチ・ポップのアイドル、リオ(LIO)の2ndアルバム('83)です。ベルギーのテレックスが手がけたピコピコ・テクノ路線の1stに比べると、幾分地味でオーソドックスなサウンドながら、こちらも悪くないです。ジャケのリオの笑顔が最高にキュートながら、何と言っても、このカマトト声に魅力には惹きこまれるものがあります。


1stは下着姿のリオの写真に切りぬきで着せ替え人形ができるというのがオマケでしたが、この2ndのオリジナル盤はバラの写真の部分をこすると、甘い香りが漂ってくる仕掛けだったそうです。キッチュでキワモノと紙一重というアイドルながら、この2ndあたりはフランス・ギャルにも通じるフレンチ歌謡曲の王道サウンド


何といっても「La verite toute nue」「Zip a doo wah」というボクがリオで一番好きな2曲が収録されてるだけで、ポイント高し。普段は「歌謡曲嫌い」を公認しているボクながら、なんだか日本の同時期の伊藤つかさとか(笑)そういう懐かしい80年代歌謡曲LPを聴いてる気分にも。うれしはずかし、懐かしいってやつですか。