ペトゥラ・クラークの「ダウンタウン」など、60年代に数多くの名曲をソングライティングしたUKの作曲家/アレンジャー、トニー・ハッチと、その奥さんでもありソロ歌手としても有名なジャッキー・トレントの結婚記念共演盤('68)。裏ジャケに「2人は1967年にロンドンで結婚しました」と書いてあります。


なんとなく「ハッチ&トレント」と、いなたい呼び名が似合いそうな、ちょっと古めかしくもノリのよいオーケストレーションをバックに、2人が仲良さそうにハッピーに歌っています。ハッチは実は歌手としても、なかなかいけるんですね。ニック・デカロみたいにAORなヴォーカル作も残して欲しかったなぁ。


1曲目の「I Must Know」がカッコいいです。ラテンなビートで腰が踊ってしまいます。この曲は昔から渋谷系DJアンセムなんだとか。個人的には「Living It Up Again」みたいなシャッフル系も好き。68年にしても時代錯誤な内容ながら、そこはかとなくMODな雰囲気も。日本だとヒデとロザンナになっちゃうからなぁ。