これはマーゴ・ガーヤン(Margo Guryan)との60年代後半から70年代初頭にかけてのデモ曲を集めた編集盤なんですが、このジャケの写真が大好きなんですよね。ボク自身タバコは吸わないんですが、タバコを持った気の強そうな女性というのも、なかなか魅力的に見えるものですね。


ところがジャケの印象とは裏腹に、クローディーヌほどではないにしろ、この人もささやき系といいますか、非常に力なく歌う人です。唯一のボーカル・アルバム「Take A Picture」があるものの、基本的は裏方のソングライター。ボクが初めてマーゴの存在を意識したのはSpanky & Our Gangの「Sunday Morning」かな。


でも曲の良さなら、何と言っても「Think Of Rain」です。もちろんクローディーヌ・ロンジェのヴァージョンで知りました。マーゴ曰く、この曲はビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」(特に「神のみぞ知る」)の影響大だそう。デモですが時代が時代なので、全編シンプルなバンド演奏ばかり。