坂本龍一がラジオで「自身が影響を受けた歌謡曲」みたいなものを特集していました。番組も後半になると「自身が手がけた歌謡曲」な選曲に変わってましたが、そこでひさびさに聴いて「やっぱりいいなぁ」と思ったのが、後期YMOが曲とアレンジを手がけた、このシングル。今では編集盤CD「イエローマジック歌謡曲」で聴けます。


教授によると「ミカドに影響を受けた」とのこと。たしかに、このフレンチ・ボーカル・スタイルはカヒミ・カリィはおろか、早瀬優香子より以前のものですし、和音を単調に刻むコード・バッキングなど、実にそれっぽいテクノ・ポップの名曲中の名曲。中学の時にシングルを入手。今思えば、初めて「萌え」のようなものを感じた曲かも(笑)


以前出たYENのボックスには、この曲のカラオケ・ヴァージョンはおろか、未発表曲が4曲ぐらい収録されてビックリしました。そこに収められていたスライのカヴァー「ラニン・アウェイ」は、ポール・ヘイグの10倍ぐらい素晴らしく、この時代の和製ニュー・ウェイヴ(というかYMO)の底力を思い知ったものです。