ボンバ・レコードがリイシューしている「ラテン・スペシャル・セレクション」の紙ジャケCDリイシューで初めて聴いたライブ盤ですが、これが思いのほか素晴らしかった。サルサなんて、どこかオシャレで上品なラテン音楽でしょ、なんて思い込んでる人は、おそらく180度認識が変わってしまうはず。


マスターテープからCD化という謳い文句が殆んど意味をなさないようなマイク2本でカセット録音されたかのようなライブ盤。まるでダニー・ハサウェイの「ライブ」の「ゲットー」の部分が延々と続くような熱気と迫力が、とにかくスゴイ。このジワジワと持続するファンキーさは、只事ではありません。


「ザ・モッド・シーン」なんて曲は、まるで同時期のマイルス・デイビスサンタナを彷彿とさせます。ここではエレピを弾いてますが、あのエディの叩きつけるような強いピアノのタッチは、ケチなティコ・レーベルがスタジオに暖房すら準備せず、しかたなく手袋をはめて弾いたために生まれた、という説も解説にあり。ホントに!?