その昔、マーキームーンというプログレ雑誌で観た非常階段のスキャンダラスなステージ写真は衝撃でしたが、そういう「見た目」から音楽への興味へ移るというのも、このバンドの特徴。そう考えると、ある種のヴィジュアル系といってもいいわけです・・・って、こっちの方は全然モテなさそうな音ですが。


日野日出志によるイラストが素晴らしいこのアルバム。いろいろな場所のライブを集めた実況録音盤です。インナーの写真を見ながら想像力を喚起して興奮しながら聴いてた若い頃もありました。この頃の同志社大学での教室ライブを後にDVDで観ましたが、あまりの壮絶な破壊っぷりに、思わず笑ってしまいました。


なにしろお客さんが逃げる。ある客は「バカヤロー、アホ〜!」とか本気で叫んでるし(笑)ほとんどテロですね、これは。ボクも客だったら逃げますし。でもスターリンじゃがたら同等、聴き終えると何故か清々しい気持ちに。ノイズなのに嫌味がない音なのも好き。巷のロック歌謡曲の方が、本当の悪意あるノイズなのかも。