Kissing Spellは、偉いです。遂にアイルランド・フォークのレア盤、Mac Murroughの3枚が再発となりました。といって喜ぶ人、買う人が全国に何人いるのかは知りませんが、まぁ、細かいことはさておき、これがまた音も最高なんですね。大好きなTickawindaに比べると地味な印象はありますが、クオリティはかなり高いです。


これは彼らの2枚目のアルバム。プロデュースは名プロデューサー、ドーナルラニー。内容はトラッド臭バリバリなんですが、全体に漂う清楚なコーラスと、物悲しいコード感が、何ともたまりません。無伴奏コーラスと弾き語りとのバランスもいいし、英フォーク好きには即死級の音源でしょう。


それにしても、掘っても掘っても底が尽きないのが、この手の英国フォークなわけですが、中には、ただ単にレアというだけで、内容は素人に毛が生えたような激ショボな自己満足フォークも多いので要注意。しかし、このMac Murroughは、Tickawindaと並ぶ、相当な実力派なのではないでしょうか。「泣き」の曲多しの名盤。