13といえばゴルゴ13じゃなくてヤホワ13(YAHOWHA13)なわけです。またしても取り上げます。カルト教団よろしく、ジャケットに写る全裸の教祖様ファーザー・ヨッドは、まるでオウム麻原の如し。脇には、これまた全裸の女性二人をはべらかして、しかも、ピンボケ度も、実にいい具合です。


と、ジャケだけで字数を稼げる本作。オリジナルは8トラックのカセットテープで「火、水、空気、黄金の日の出」と書いてあり、ヤホワ13の表記なしながら、音はまぎれもなくヤホワそのもの。サイケデリックかつハードなリフによるインストから、ヘロヘロのボーカル、ドタバタと粘着質高めのリズム隊も、終始うねるうねる。


うわべの感覚だけでロックをなぞる不真面目さなのに、ローカルな手作り感のなせる業でしょうか、見事なオリジナリティに聴こえてくるのです。突然エフェクターが炸裂し音響が混沌とするところなど、サイケを越えてレゲエ/ダブ的なューウェイヴ感まで垣間見せてくれます。もう、どうにでもしてください。私をヤホワに連れてって。