Perfume初の全国ツアーのライブDVD。さすがに「bitter」の頃に比べると会場も大きく、ステージ演出もプロのエンターテイメントに徹しているわけで、いかに彼女たちの存在が全国区になっていったかが、オープニングの数秒でわかります。しかしPerfumeの3人そのもののスタンスは、基本的には「bitter」の頃と変わってません。


つまりアーティストとして高みに君臨することに収まるんじゃなくて、やはり彼女たちはアイドルなのです。それはライブの後半になるにつれて如実に。グダグダのMCは売れない頃からの専売特許で、クールなテクノとは本来相反する演出ながら、あえてそうしたファンとの身近で暖かい交流にこだわっているよう。


そして何といっても歌って踊る時の彼女たちのカッコよさといったら!そう、これはアイドルだからこそのカッコよさ。ラストの「wonder2」での観客からのサイリウム演出は、まるでオリンピックで優勝した日本選手を褒め称えているような感動のシーン。Perfume成功物語の、これはホンの第一章。さて次なる展開は?