クリス・ファーロウの熱すぎるボーカルが、痛快すぎて笑ってしまうわけなんですが、あんまり凄まじい演奏を聴いてしまった時の反応って、そんなものかもしれません。高校生の時には、アナログ盤を擦り切れるほど聴いて愛聴していた、このライブ・アルバム。そろそろCDで買おうかな。


何といってもジョン・ハイズマンのハードで手数が多いのに妙にクールな印象も残す理知的なドラミングがコロシアムの特徴。スタジオ盤でのブルースとクラシックを無理矢理融合した感じの窮屈さも、このライブ盤では「そんなのどうだっていいや」と言わんばかりの爆発ぶり。


実際、解散寸前のバンドのライブだったらしく、そのヤケクソ感がメンバー間に火花散るような緊張感をあたえてしまって、ほとんど唯一無比の名作になってしまったわけです。ハモンド・オルガンの音も、いかにもブリティッシュハード・ロックしてます。あと、このジャケがメチャメチャ好きです。