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年代表記がないんですが、おそらく70年代初頭のソウル・アルバム。マイナーものなので、レコードコレクターズのニューソウル特集でも完全に無視されてました。なんとなくジャケだけは知っていた一枚でしたが、CDショップをウロウロしていたら、再発されていたという事実にビックリ。
まぁハッキリいって音はローカルそのもので、ニューソウル狙った割には全然洗練されていないのですが、そのザラついた質感に甘茶ソウルならではの味を感じます。タイトル曲のマカロニウェスタンみたいな妙な掛け声とか、微妙に音痴なコーラスとか(笑)、笑っちゃう部分もなきにしもあらずですが。
70年代ソウルに限った話ではありませんが、世の中には、こういう無数のマイナーなレコードがたくさんあって、そのグループの儚い夢の末路に思いをはせるだけで、その音楽そのものが出来不出来に関係なく心に響いてしまうという事もあるわけで。何故かドゥーワップを聴く時に感じる「切なさ」に近いモノが。