どっかのレビューで「セクシーでラグジュアリーなサウンド」うんぬんと書かれてましたが、ボクの印象はまったくの逆。むしろ少年のような無邪気さと、意図的なほどチープで軽いアレンジが、なんだか夏仕様というか。ウィスパー・ボイスの可愛らしさの裏では、いたずらっ子さとロマンチックさが、交互に渦巻いているよう。


frenesiからフレネシへ。意外にも活動歴が長い女性SSWですが、ここへ来て新たなスタートを切ったようなソロ作品が遂に完成です。実は数年前から彼女のライブをピアノでサポートしている身としては、ちょっと手前味噌気味なレビューかも。でも、やはりライブを一度体験してもらいたいです。ぜったい虜になるはず。


ボクは彼女の作る詞の世界がすごく好きです。ノスタルジックでほんわかしてるようで、何か深いメッセージがあったり、冗談めいている言葉遊びが、実はラブソングだったり、とか。「相対性理論のファンにオススメ」なんて店頭のポップに書いてましたが、きっかけは何であれ、多くの人に聴かれるべきポピュラリティは充分。