クインシー・ジョーンズがプロデュースしたルーファス&チャカ・カーンの傑作。時期的にもマイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」と同じというわけで、もちろんサウンドも似ています。というかマイケルの方でも、ルーファスのメンバーが参加している曲が多いわけで、いわば「姉妹編」のようなアルバム。


1曲目から驚異のグルーヴ全開。もちろんディスコ時代に対応しているため4つ打ち感覚のドラムのキックが基本になってるわけなんですが、このアルバムの前からルーファスに参加したドラムのジョン・ロビンソンの躍動感溢れるプレイはとにかく絶品。クインシーにして「L.A.で最高のドラム奏者」と言わしめたそうな。


よくよく聴くとベースとギターが、ずっと複雑なユニゾンを繰り返していたりとか、ブラスやストリングが絡んでくると、逆にバンドのアンサンブルがスカスカの音になったりとか、とにかくサラっとしているようで、よく練られたアレンジばかり。チャカはもちろん、男ボーカルの7曲目も、何故かグッとくる名曲。