好きなのは、やっぱりファーストなんですが、リズミックになったセカンドの次に発表された、このミニアルバムも、不思議と昔から好印象でした。たしかにメロディも曲も中途半端な部分が多く、音楽的にも方向性が揺らいだ時期ながら、「それでも何とかポップに踏みとどまる」というギリギリの選択肢が、なんか切なくロックしてます。


実はもっとレコーディングしたけど、他のメンバーが、あまりにファンク志向が強くて、エドウィン・コリンズとぶつかってボツにした、という裏話も。ただ、残された6曲を聴くと、その後のマンチェスター・ブームを先取りしたような部分もあって、アレンジも、妙なところで凝ってたりして、面白いですね。


2曲目に作者の1人として名を残したFrank Wantとは、なんとあのジム・フィータス!まぁ単に仲良しということらしいですが。あと元ジョセフKのマルコム作の3曲目のギクシャクした16ビート曲も、変な魅力があるのも確か。でもメロディアスなエドウィン作の5、6曲目あたりが、やっぱり泣けてくるほどいいなぁ、と思うのです。