NRBQのアルバムにハズレなし・・・というかハズレも含めて個人的に愛しいバンドだったりします。でもって比較的明解なポップソングがたっぷり詰まったアルバムがコレ。日夜バーでのライブで鍛え上げられたバンドの演奏力も抜群。まるでニューウェイブな時代を無視してたサウンドだけに、むしろ今でも新譜のように聴けます。


アル・アンダーソンが歌う「Feel You Around Me」や「Never Take the Place of You」は、特にメロディアスな名曲とされてますが、テリー・アダムスのパワーポップな感じの曲も好きだし、とにかく、いい曲だらけ。ラスト曲が、マヌケ美が炸裂する脱力インストってのも、何か笑えて好きだナァ。


とにかく古今東西のロックンロール歴史を知り尽くしたミュージシャン以上に音楽マニアの集団なわけでして、一筋縄ではいかないヒネクレな部分と、ホッとするようなほのぼのした部分との絶妙なバランスを保ちつつ、アルバムは進行していくわけです。「NRBQが好きな人に、悪い人はいない!」と思います。たぶん、きっと。