「そもそもジェームス・ブラウンとJ.B.'sって何が違うのよ」とか、「Pass The Peas」と「Gimme Some More」とは、どう違うのよ、とか。そういう細かいことを論じてもしょうがないというくらいにワン&オンリーな存在が、JBファミリーのサウンドなわけでして。JBファンクって、ほんとに音楽界の画期的な大発明だったと思います。


JBをサンプリングして何とか「現代的」にしようとしたレア・グルーヴ全盛期のDJサウンドの大半が、どんどん色褪せていくなかで、今でも永遠に「新鮮」さを保ってるオリジナルJ.B.'sは、やはり格別。そんなJBサウンドをコレでもかと体感できる、驚異のベスト盤がコレ。CD2枚組による、まさに集大成。


LPではフェードアウトしていた曲の貴重なロング・ヴァージョンも多数。よくもまぁ、1コード、もしくは2コードで、これだけ長く演奏できるもんだと感心します。最初は単調に思えるビートが、突然ミニマル・ミュージック的な快感に変わっていく瞬間は、まさにマジック。