80年代前半ぐらいまでの徳間ジャパンというレコード会社は、いかにもニューウェイヴという時代を地で行くような雰囲気がありました。このザ・スミスのアルバムも日本盤のLPでずっと愛聴してますが、帯の裏の宣伝LPを見ると、ロバート・ワイアットジェイムス・ブラッド・ウルマーなど、う〜ん、濃いなぁ、あの頃の徳間ジャパン。


何故スミスを聴くようになったかというと、中学生の時に通っていた塾の机に誰の仕業か「XTC、The The、The Smiths」と彫刻刀で彫ったような落書きがあったんです。その頃ボクはXTCしか聴いたことがない。というか「同じ中学生なのに、自分より先をいっている」見知らぬ音楽仲間に、半ば嫉妬すら覚えたもの。


そして地元のレコード屋に行ってスミスのレコードを探しました。ジャケットから醸し出される、なんともいえないアートな雰囲気。神経質そうなヒリヒリしたギターの音。情緒不安定みたいなモリッシーの歌声。そして日本盤LPの荒いタイポグラフィーで訳された文学的な歌詞。今でもリアルな肌触りは、あの頃のまま。